RIP Moana - 一期一会

悲しいニュースです

日本に建設中の「神戸須磨シーワールド」が、フランスから買い取る予定の4頭のシャチのうちの一頭、モアナ（Moana）がフランス時間の10月17日、急死しました

まだ、12歳の雄

"A Family in Distress" というネット記事には

"モアナは、ヨーロッパで初めて人工授精で生まれました

同じく水族館で生まれた母親は、母になるには幼すぎ、さらにお手本となる母親が不在だったため子育ての仕方がわからず、結局はトレイナーが母親がわりに

モアナはとても頭がよく、普通のシャチなら習得するのに数年かかる芸を短時間で覚え、さらに母親の注意を引こうと、母親がする芸を見て、真似したりしました

最近のモアナは、言われた通りに芸はするものの、最初の熱心さはなくなって、退屈しているようでした"

モアナの死を知らせた記事には、買い取られる予定の日本の水族館の環境は、いまいるフランスの施設より劣悪、とありました

死んでしまったモアナを含めて、4頭のシャチはすべて水族館で生まれています

幼い頃捕獲されて、水族館で子どもを生んだ母親シャチは、不自然な環境に苦しみ、子どもの世話ができず、子どもは母親とは別のタンクで育ちます

母親に育ててもらえなかったシャチが、若くして母親になると、今度はどうやって子どもを育てたらいいかわからず、その子どもはまた不安定になってゆきます

まるで機能不全家庭に育った人間の子どものように、シャチも苦しみ続けます

本来、母親から得るべき親密な愛情や野生のシャチとして生きていく教えも、仲間との触れ合いやコミュニケーションもないまま、生まれてからずっと狭いコンクリートのタンクの中に閉じ込められ、芸を強いられるシャチ

子どもにシャチを見せたい気持ちはわかるけど

こういう背景を知って、なお、お金を払って、子どもにシャチやイルカのショーを見せたいでしょうか？

残った3頭、日本へ来ないで欲しいです

世界中の人が声を上げれば、このシャチたちが安心して暮らせるサンクチュアリができるのも、夢ではないはず

ぜひ、署名をお願いします

＜フィリップ・セトン駐日フランス大使にあてた、嘆願書＞

今日の写真は、Dolphine Project からの転載です

最近投稿したシャチについての過去記事です