大好きなものが、またひとつ、目の前から消えてしまいました
お隣の庭先に咲いていた、イングリッシュローズ
グラハム・トーマス
もともとは、私が裏庭で育てていたんですが、いろいろ事情があって、10年以上前にお隣に譲りました
お隣では玄関先に植えたので、私も自宅に出入りする時に眺めることができて
世話をせずに楽しめてラッキー、と思っていました
この隣人一家は、ずいぶん前に別の家を購入して、そっちへ引っ越し
我が家の隣の家は、貸家にしています
先月、借りていた家族が引っ越したので、今いろいろメンテナンスをしていて
ゆくゆくは前庭の芝生や植栽をぜんぶ撤去して、玉砂利の庭にする・・・のだそうです
借り手が芝生や植栽の手入れをしないと、家の持ち主にHOA*(近所の自治会)から罰金が科されるからです *Home Owners Association
このあたりでは、前庭の芝生をはがし、玉砂利に最小限の植物を植えた庭が増えています
貸家になっている家が多いので、お隣と同じ理由なんでしょう
特にここ数年、猛暑日が増えて、水やりしないと芝も植物もどんどん枯れてゆきます
共働きで子どもがいる家庭なら、庭の水やりにまで手が回らないでしょう
わたしなんて、専業主婦で子どもいないのに、手が回っていませんから
グラハム・トーマスに話を戻すと
しっかり根付いて毎年きれいに咲いてるのに、切ってしまうなんてもったいない
と残念に思っていたら
奥さんと娘さんの希望で、もうひとつのバラと一緒に、掘り起こして今の家に植えるとのこと
それはそれでよかったんですが、わたしの目の前からは消えてしまいました
見るたびに、ワクワクする大好きなバラだったので
やっぱりすごく残念です
一応、切った枝をいくつかもらいましたが
そこから育てられるかどうか・・・あまり自信はないです
このグラハム・トーマス、特許の期限切れが理由で、今後の販売はないとも聞いて
いっそうさびしい気持ちになっています
可愛がってきた猫たちを失い、見るたびにうれしい気持ちになったばらがなくなり
どうして、わたしの愛するものが、次々に消えてゆく・・・?
長く生きるということは、こういう喪失がふえていく、ということでもあるのかな